インターネットの次に来るもの

インターネットの次に来るものを読みました。
原題はThe Inevitable、著者のケヴィン・ケリーは雑誌WIREDを創刊した方だそうです。

本書は過去から現在の技術、特にインターネットがいかに人々の生活を変えてきたかを踏まえて、12の観点から現在起きている変化と未来に何が起きるかについて論じています。

12の観点とは、

    • BECOMING
    • COGNIFYING
    • FLOWING
    • SCREENING
    • ACCESSING
    • SHARING
    • FILTERING
    • REMIXING
    • INTERACTING
    • TRACKING
    • QUESTIONING
    • BEGINING

で、例えばSHARINGでは、所有の概念は古いものになり、ものに限らず、考え方、失敗のプロセスなどありとあらゆるものがシェアされ、それが新たなコラボレーションにつながり新たな価値を生み出すというような事が述べられています。すでに広がりつつあるクラウドソーシングやシェアリングエコノミーはその始まりにすぎないといった具合です。

正直なところ、その膨大な事例とそれぞれについての深い考察に理解が追いつかない感は否めないですが、決して突拍子もない内容ではなく、ひとつひとつの事例は論理立てて書かれていて納得感があるものが多かったです。よくこれだけ濃い内容をまとめきったなというのが素直な感想です。時間を置いてその時の状況と比較しながら何度か読み返したい本です。

 

カテゴリーIT

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