ホリエモンの多動力。覚えてなかったが、おそらく2度目。
感想など
- 掛け算重要!
- 楽しいことだけ次々にやる。効率もいいはず
- 隙間時間にアウトプット。アウトプットを続けるにはこれしかないんだろうな
- 誰も他人なんか気にしてない。気にするのは自意識過剰。アウトプットを躊躇するな。分かっちゃいるけど難しい
- 睡眠重要。ホリエモンでも睡眠を重要視しているのは意外
ホリエモンの多動力。覚えてなかったが、おそらく2度目。
感想など
『これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング 永井孝尚著』を読みました。
著者の永井氏は、元IBMの方で、『100円のコーラを1000円で売る方法』の著者の方だそうです。読んだことは無いですが、店頭で見かけた記憶があります。今回の本も『100円の〜』もキャッチーなタイトルですね。
この本はサブタイトルの「身近な疑問からはじめるマーケティング」の通り、身近にある商品やお店を題材にして、マーケティング理論の基礎を分かりやすく、そして面白く説明してくれる本です。
ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科事典を読みました。
本書はジャンル的には英語学習書になると思いますが、読み物としてもとても面白いと思います。
主人公であるパイ職人のエドと猫(ビッグファットキャット)のイラストを使って様々な状況の英文を分かりやすく、そして楽しく説明してくれるので、全体を通して楽しみながら英語を学ぶ事ができます。
しかしイラストが多いからといって、ただ初歩的なレベルで終わっていないのが本書の優れているところだと思います。
そういえばホリエモンの本は読んだことがないなと思って読んでみたのが本書「好きなことだけで生きていく。」です。
本書の主張はすごくシンプルで、好きなことだけして生きていきたいなら、とにかく行動しろということ。具体的にはHIUに参加するといいよという宣伝が多分に含まれた内容でした。
日出る国の工場という本を読みました。
本書は村上春樹のエッセイです。特徴的なイラストは安西水丸という方によるもので、著者は連名になっています。有楽町の三省堂で書店員おすすめの本として置かれていて、村上春樹のエッセイとは珍しいなと思って手にとりました。
インターネットの次に来るものを読みました。
原題はThe Inevitable、著者のケヴィン・ケリーは雑誌WIREDを創刊した方だそうです。
本書は過去から現在の技術、特にインターネットがいかに人々の生活を変えてきたかを踏まえて、12の観点から現在起きている変化と未来に何が起きるかについて論じています。
タイトル:リライト、リビジョン、リアクト、リライブ
著者:法条 遥
レーベル:ハヤカワ文庫JA
小説は記事を書かないつもりでしたが、記録として簡単な感想だけ残しておきます。
しばらくサボっていたので久しぶりの更新です。
シリーズ1作目のリライト購入のきっかけは、有楽町の三省堂で書店員おすすめ企画の一冊として平積みされていたのを見かけたことです。
タイムリープ系はもともと好きなんですが、「もうひとつの時をかける少女」、「SF史上最悪のパラドックス」などのコピーに惹かれて購入しました。
結論としてはとても面白かったです。ただし、人は選ぶかもしれません。
どう面白かったかというと、読んでいない時間も出来事の因果関係を考え混んでしまう程、複雑な構成で(ここを説明するとネタバレなのでやめておきますが)、最後(4冊目)まで飽きることなく読めました。
ただし、ツッコミどころは多いと思われるので、細かい矛盾や無茶で冷めてしまう人、ライトノベルによくある御都合主義的展開が苦手な人は読めないかもしれません。(とはいえ報われない人もけっこういるけれど)
タイムリープものが好き、ライトノベルに抵抗がない人にはおすすめできると思います。
タイトル:大人のための読書の全技術
著者:齋藤 孝
発行年:2014年7月31日
発行所:株式会社KADOKAWA
この本は分かりやすい文章と様々な例えで、読書がどう重要で役に立つかを教えてくれます。また著者の齋藤氏が実際に実践している読書法が紹介されており、これから読書を始めてみようと思っている高校生や大学生が読むにはちょうど良い本ではないかと思います。
一方、タイトルの「読書の全技術」から、僕は読書の技術について書かれている事を期待して読んでみたわけですが、そういった期待に対しては特に目新しい内容がなく、少し物足りなく感じました。
物足りなく感じてしまった理由は、改めて「はじめに」を見直して理解できた気がします。はじめにには次のように書かれています。
急激に変化していく現代社会では、もはや学生時代に身につけた知識や情報だけでは、対処しきれなくなっているのです。
(中略)
私は、正しい読書術を身につけて、「誰よりもたくさんの本を、誰よりも精密に読み込み、すぐに仕事に応用できるようになる」ことこそが、ただ一つの解決策だと考えています。
つまり、この本の目指すところは「仕事に役立てるための読書の技術を伝える」という事だったようです。このため、読書の技術と合わせて、なぜ読書が仕事に役立つのかの説明もされているように感じました。
そんなわけで、読書が何の役に立つの?という疑問を持っている方には読みやすく良い本だと思いますが、純粋に技術を知りたいと思って読むと肩透かしを食らうかもしれません。
最後に一点だけ、とても気に入った例えがあったので紹介しておきます。
森のような脳内図書館を構築すれば、私たちの心はより豊かなものになっていく
他の読書本でも言われている事ですが、本は一冊だけ読めば良いというものではなく、例え同じ内容の本でも2冊、3冊と読む事で、自分の中で補完や理解、解釈が生まれ、そういったものが、その人のユニークな考えとなり血肉になっていくのだと思います。
だからこそ多読や乱読が勧められるわけですが、この森のような脳内図書館という表現は的確に事実とイメージを伝える非常に素晴らしい表現だと感じました。
補足: 知らずに単行本版を買ってしまったけど既に文庫版が出ているようなので今から買うならこちらがおすすめ。
単行本版はこちら
タイトル:ダントツにすごい人になる
著者:森川 亮
発行日:2016年12月10日
発行所:祥伝社
いつの間にかほとんどの日本人が使うようになったLINE。
そのLINEを生んだ森川亮氏の本という事で興味を惹かれました。
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」の著者でもあるヤフーの安宅氏らとの対談も気になったので購入しました。
実は今まで、顔は知っていたもののインタビューなども読んだ事がなく、どういった考え方をする方なのかはあまり知りませんでした。
読後の感想を一言で言えば、やっぱりすごい人だったんだなでしたw
またなんとなく穏やかなイメージがあったのですが、ものすごく熱い方だというのもよく分かりました。
本書は人材に関する本なので、どういう人がすごいか、どういう人を目指すべきかという話が中心になっています。また会社や組織との向き合い方についてもよく言及されていました。いくつか興味深かったトピックを拾っていきます。
変化に強くある事の重要性を説く中で思考硬化度というものを定義していました。その中の思考硬化度0、1がこちらです。
思考硬化度0: 常に今の社会で求められていることを考えている。そこから自分のやるべきことを導き、会社でも積極的に提案している。たとえ会社が受け入れてくれなくても、自らそれができるような場をつくりだしたり、起業の準備を進めたりしている。
思考硬化度1: 自分の興味のあること、やりたいことを常に考え、積極的に会社に提案している。ただ、会社が受け入れてくれないことも多く、悶々としている。
思考硬化度は3まで定義されていますが、もちろんこの中でダントツにすごい人は思考硬化度が0です。思考硬化度2,3は最初は1だったかもしれないが、段々と疲れてしまって時には自分自身が壁になってしまう人とされています。
これを見たときにハッとしたのが、自分はまだ1ではあるかもしれないが、0ではないなという事でした。会社に受け入れられなかった時に動けるかどうかが圧倒的な違いなんだなという事を痛感しました。
上司や組織のトップが何を言おうと、正しい判断をし、正しい行動をとる。そうすれば組織が間違った方向に進むのを止められます。
響いた一文です。こうありたい、こうあるべきだと思います。
しかし、森川氏もこの後、大企業ではこれが必ず求められるわけではなく、こういった行動の結果評価が下がる場合もあるので、そういった場合はその組織から離れるのが賢明だと述べています。
ダントツにすごい人の条件として以下の3つが挙げられています。
1. 新しい価値を生み、結果を出しつづける
2. 常に成長することをやめない
3. 「偉い人」にはならない
特に面白いのは3の偉い人にはならないという点です。
結果を出せば、地位も上がっていくが、どんな地位であっても自分がすべきことをやる。時にはその地位を捨てて価値を生み出すために愚直にやり続けるのがダントツにすごい人だと述べています。
それが常に成長することをやめないという事であり、森川氏自身がLINEを辞めて実践し続けている事でもあると思いました。
人生での最大の失敗は、失敗を恐れて何も挑戦しないことだが、失敗してもいいから挑戦するのは間違っていると述べられています。
これは失敗すると分かっているならやるべきでないし、分からないなら、あらゆる仮説を立てて備えておくべきという事です。そうすれば必ず結果から仮説を検証し、次に活かす事ができる。次に活かすことができればそれは失敗にはならないという事です。
また、しっかりと仮説検証をして決断を下す事の重要性も説いています。
変えるべきであれば変えるし、変えるべきでなければ変えない。結論はそのどちらか一つであり、「変えるべきだけれども、変えない」はあり得ません。
おそらく「失敗してもいいから挑戦せよ」で挑戦すると、多くの場合、変えるべきという明確な決断を下せるほど材料が得られず、決断が先延ばしになるのではないでしょうか。そうではなく、「考え抜いて、失敗しないはずだという仮説のもと挑戦する」ことが重要なのだと思います。そしてそれがLINEの圧倒的な成長のスピードにも繋がっていたのではと思います。
本書を通じて森川氏の熱さととてつもなく冷静で論理的な考え方に触れる事ができ、とても刺激になりました。また自分の置かれている状況についても見つめ直す事ができ、期待以上に得るものがありました。
タイトル:読書の技法
著者:佐藤 優
発行日:2012年8月9日
発行所:東洋経済新報社
僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
こちらの本でも紹介されていた一冊(この本に関する記事は以下)
http://honyomiminarai.net/2017/01/06/20170106185452/
誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
なんて謳っていまずが、誰でもできるような気軽な方法は全然書いてませんw
でも、誰でもこれを実践すれば本物になれるかもしれない、そう思えるくらいには濃厚な方法論が書かれている良書だと思います。
この本で最も気に入ったのは、その分野の基礎知識がないと速読などできないと明言していること。
まずはその分野の基礎知識をしっかり身につける必要があることを強調しています。そうした前提に立った上で、熟読の方法や速読の方法を事細かに教えてくれています。
第3章では速読についても述べられていますが、前章では基本書は熟読すべきで、時間がかかる本もあるし、それらをどう読みこなしていけば良いかについても述べられています。
なかなか速読できるようにならないという悩みが少なからずあったので、速度をするためにむしろ熟読が必要だと理解できたのは大きかったです。
さらに第5章では、基礎の重要性を強調し、高校の教科書や学習参考書でまずは「正しい知識」を身につけるべきだと述べています。歴史や政治経済など各科目毎に教科書の記述が現実の問題やそれらを扱う本の基礎になっているのだという事を様々な事例で説明しています。この部分がまた濃いw
特に国語は、なんとなく分かった気になっているが、論理的思考力を鍛えビジネスにも直結する重要な科目という事でとても納得したので、紹介されていた出口汪 現代文講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)も買ってみました。
一点だけ不満があるとすれば、佐藤氏の専門の問題で紹介されるネタが完全に文系よりでさっぱり分からないという事。数学の話や金融工学なども出てきてすごいなと思いつつ、エンジニアの身としては 技術書を具体的にどう読むのかというのは気になるところです。
全編を通して濃厚でマッチョな読み方を指南してくれており、とても誰でも実践できるとは思わないけど、佐藤氏のように読めるようになるには、やはり相当の努力が必要ということだろう。がんばろ。
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門